■コラム
>>ハラスメント防止研修コラム
目次
1.パワハラに多い解雇をにおわす言葉
2.上司のパワハラになる部下の能力を否定する言葉
3.恋人や結婚に関する言葉
4.ジェネレーションを否定する言葉はパワハラ、エイハラに注意
職場でコミュニケーションを取る上で、言葉遣いや言葉の伝え方によっては、相手にパワハラと受け取られることがあります。特に部下とのコミュニケーションや、自分より職階が低い人とコミュニケーションを取る際にはパワハラとならないように注意が必要です。
職場でパワーハラスメント(パワハラ)と判断される言葉遣いをまとめました。
パワハラのNGワードとして代表的なのが<クビ>という言葉です。
色々な使い方はありますが、クビにしてやるという言葉自体が、パワハラになってしまいます。
上司と部下の関係において、クビにするという言葉は、非常に脅威な言葉であって、部下は萎縮してしまい、このような関係性を利用して、無理強いをするのが、パワハラに該当するので、腹が立ったからと言って「クビにしてやる」「契約更新しない」などと発言はいけません。
パワハラに加えて不当労働行為とみなされることもあります。
職場で解雇をにおわすパワハラ言葉の具体例(一例)
職場で上司が部下の能力を否定するような言葉遣いや伝え方はパワハラと感じられます。
例えば、「そんなこともできないのか」と罵るような言葉の使い方は、NGワードです。
上司が部下に対して、ついついしてしまいがちですが、パワハラになりますので、十分に注意が必要です。
他にも能力を否定するような言葉で「何もできない」「いつも失敗ばかり」「子ども以下だ」などもパワハラと判断されます。
また、パワハラを受けた部下は自尊心を傷つけられて、うつ病などを誘発することがあります。
頭ごなしに出来ないことや能力の低さを追及するような言葉遣いは避けて、どうしたら出来るようになるかを考えて伝えましょう。
職場で部下の能力を否定するパワハラ言葉の具体例(一例)
これはセクシュアル・ハラスメント(セクハラ)に関するNGワードです。
職場ではパワハラ以外にもセクハラで悩まされている人も多く、相談件数が多いです。
彼氏や彼女、結婚に関する話題は、セクハラに繋がりやすいのでかなり注意する必要があります。
彼氏や彼女がいるのかを聞くような話題は、とてもよくあるパターンです。
さらに、結婚に関する話題もデリケートで、かなりの確率でセクハラになってしまいます。
セクハラになっているのにもかかわらず、我慢している社員というのは予想以上に多いので、結婚に関する話題は基本的には使わないのが無難です。
また、女性特有のものとしては、月経に関する話題もNGワードだといえます。
月経に関する話題は、結婚や異性に関する話題よりも、NGになりやすいので、注意しましょう。
セクハラのNGワードとしてデートに関する言葉も注意です。
デートに誘うような言葉は、セクハラに直結してしまうので十分に注意する必要があります。
人によっては、問題ない言葉もありますが、ちょっとしたデートの誘いであっても、強い嫌悪感を覚える人もいますので、注意が必要です。
また、セクハラに関していえば、性的な発言は全てNGになると考えた方がよいと思われます。
特に若い世代は、ハラスメントに対する意識が高いので、基本的に性的な発言は言わない方がよいです。
場を盛り上げるために冗談でいった言葉がセクハラ・パワハラになることも多いので、軽率な発言は慎むようにしたいところです。
職場でのセクハラ言葉の具体例(一例)
“最近の若い者”などの言葉は、これは日常生活でもよく使ってしまう言葉です。
しかし、パワーハラスメントになる可能性がある言葉なので、NGワードとして覚えておくとよいです。
また、最近の若い者は、という言葉に類似したワードも注意で、今風の言い方をすると「ゆとり」もNGワードになる可能性があります。
ゆとりという言葉やゆとり世代という言葉は、若い世代を揶揄する意味で使われることが多く、パワハラ、もしくはエイジハラスメントにも該当してしまう可能性があるので注意しましょう。
職場でジェネレーションを否定するパワハラ・エイハラ言葉の具体例(一例)
職場では、言葉遣いや伝え方によって、相手方がパワハラと感じてしまうケースは多々あります。
職場の上司からしたら良かれと思って言った言葉がパワハラになっていたり、特に意識せず言っている言葉でも、部下からしたらパワハラということもあるでしょう。
重要なのは相手方の立場の気持ちを汲んで、パワハラにあたらないか常に注意をすることです。
相手の立場に立ちながら話すことで、言葉によるパワハラはなくすことができます。
当社は職場で起こるパワハラ等のハラスメントを防止するために、ハラスメント防止研修を行っております。
オンライン研修・集合研修に対応しております。お気軽にお問合せください。
監修 中居成子(ハラスメントコンサルタント歴25年以上)